道化が見た世界

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幹事のススメ

 結論から言ってしまうと、幹事はやらないほうが良い。幹事のススメと銘打っているが、これから述べるのは、幹事をやらないほうが良いススメである。

 まず第一に、幹事は、参加者の日程を調整し、その後に参加/不参加の意思表明を催促するメールを送る。ここが第一関門である。参加者の返信内容は「たぶん行ける」といった曖昧なモノが多くを占める。私はここで既にウンザリした。

 なぜ、彼らは明確な意思表示をしないのか?これは仮説に過ぎないが、そもそも彼らにとって、私が幹事を務める催し(その時は同窓会であったが)のプライオリティーが格段に低い、ということが挙げられる。

 日にちが空いていたとしても、たとえば他の方面からの誘い(サークルや大学の友達など)があった場合に、そちらを優先するであろうから、「たぶん」や「いちおう」といったフレーズを使うのだろう。

 なぜ、曖昧な返事に憤懣を感じるかと言えば、居酒屋などを予約する場合に明確な人数を把握していないと、キャンセル料云々が面倒だからである。流石にそれぐらいのことは、参加者も理解しているはずである。極論、こちらとしても彼らの一人や二人は別に参加しても、しなくてもどうでも良いのだ。いやむしろ、曖昧な返事をするぐらいなら来ないでくれて構わない。

 それに関して面白いエピソードがあって、「たぶん行ける」とメールをしてきた友達に、再度私が、明確な意思表示をしてくださいとメールした時のことだ。その何時間後かに、彼からメールが返ってきた。そして私はそのメールを開いて愕然とした。


 「一応たぶん行ける」


 底知れぬ悲しみが私を襲った。


 次に、と、他にも二三挙げようと思ったが、もうなんだか億劫になってきてしまったので、また今度の機会に書き加えたいと思う。