道化が見た世界

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時給1万円の仕事

来月から新元号令和を迎えるわけですけども、

その前に僕は売れない芸人&売れないホスト歴7年目を勝手に迎え、さらに二十代最後の年も迎え、そろそろ完全に地に足を付けて人生チェックメイトなわけなんですけども、

 

やはり、10代後半や20代前半に求められていた男としての魅力が顔面偏差値やらイケイケ度合だとしたら、アラサーにもなると徐々に経済力に推移していくわけじゃないですか。僕の大学の同期なんてもうだいたい大企業勤務のサラリーマン7年目なわけで、結婚とかも、なんならもう子供もいるような、そんな人たちがうじゃうじゃいて、いい感じに盤石に脂乗ってきているわけですよ、男として。

 

ひるがえって僕ですよ、かたや僕ですよ。ポケモンコロシアム的に言ったら、風前の灯火だがどう攻めるかの状況ですよ。芸人もホストもどっちも売れてないですからね。せめて少なくとも片方は売れてろよじゃないですか。

いや、でも、芸人で売れてしまったら、忙しくなって好きなホストも出勤できなくなるし、逆にホストで売れてしまったら、忙しくなって本業の芸人業がおろそかになってしまうから、結果としてどちらも売れないという選択肢をチョイスしましたってヘルプで滔々としゃべってた過去の自分を殺してやりたい気持ちでいっぱいですけど、この前ATM行って預金残高見たら15,100円だったんですよ。

 

これはもう健康で文化的な最低限度の生活を営むのギリアウトじゃないですか。まあしょうがないですよね、芸人もホストもどっちも売れてないんだから。普通だったらもうヤバいですけど、ただ、これ僕が神様に与えられた唯一の才能と言ってもいいですけど、それは何かと言うと、シンプルに家が金持ちなんですよね。

これはいくつか前の記事にも書いたんですけど、父方のおじいちゃんがシンプルに東京ガスの社長だったんですよ。それでお父さんもエリート商社マンで、ここでもやっぱりひるがえって僕ですよ。かたや息子の僕ですよ。29歳の売れない芸人&ホストじゃないですか。なんでやねんじゃないですか。おいっ!どうしたんだい?!おいっ目覚めろ!華麗なる僕のDNA!じゃないですか。完全に自分に組み込まれてるDNAに他力本願してる今日この頃の俺だァなんですよ。

 

まあ未だ目覚めてないDNAはしょうがないから寝かしとくとして、お金がないからシンプルにママにそのこと伝えるじゃないですか。でもぶしつけにお金無いからちょうだいとは言えないですよ、流石にね。僕にも、本当なら大学卒業して普通にサラリーマンになって安定した社会生活を営めていた未来がカナリの高確率であったわけじゃないですか。違う世界線では輝いているイケイケな僕が存在しているわけじゃないですか。親に対してその負い目と言うか、申し訳無さっていうのはもちろんありますから、おいそれとは言えませんでしたよ。

それでそんな僕を見かねたママが言った一言が、犬の散歩してくれたら1万円あげるよだったんですね。そりゃ食い付きますよね。散歩だいたい1時間なんで結果時給1万円なんですよね。この話をホストの従業員にしたら売れっ子キャバ嬢と同じ時給って言われて笑っちゃったんですけど。だって売れてないホストが売れっ子キャバ嬢と同じ時給もらってるのっておかしくないですか。

 

それで僕んちミニチュアシュナウザー飼ってて、僕は全然好きじゃないんですけど、室内でうんちとおしっこしないように育っちゃったから、ママが毎日朝と夕方の二回散歩1時間ずつ行ってるんですよ。そのうちの夕方の部を僕が担当する運びになったわけです。主な仕事内容は、うんちをしたら拾う、おしっこをしたら専用のペットボトルで水をかけるって感じで、というかわざわざ説明するまでもないですね、普通の犬の散歩です。普通の犬の散歩したら1万円もらえます。

 

それでまあ、散歩行くじゃないですか。で、犬って電信柱で片足あげておしっこするじゃないですか。お決まりのポーズというか。それはうちの犬も一緒なんですけど、うんちする時ってだいたい普通の犬は四つん這いになってうんちすると思うんですけど、うちの犬は何故か後ろ足ふたつとも宙に浮かせてうんちするんですよ。意味わからなくないですか?めっちゃ筋肉ある人が負荷かけて腕立て伏せする時に、足浮かせて腕立てできるじゃないですか。あんな感じで両足あげてうんちするんですよ。

 

それでうちの犬が電信柱付近でその体勢になって、あ、うんち来るなって思うじゃないですか。後ろ足浮かせて電信柱をバックにうんちしてるんですよ。まあそれである程度たってうんち終えるじゃないですか。そしたら、普通うんちって当たり前ですけど地面に落ちるじゃないですか、重力的に。でも地面見てもうんちないんですよ。おかしいじゃないですか。それで、えっ?て思って電信柱見たら電信柱の中腹にうんち付いてたんですよ。

その時花粉がひどくて、僕花粉症なんですけど、それで眼も悪いんでマスクとメガネかけて散歩しようと思ってたんですけど、そうするとメガネ曇っちゃうから、裸眼にマスクで散歩してたんですよ。で、眼めちゃくちゃ悪い状態で、その電信柱の中腹に付いたうんち見たら、マジでうんちが宙に浮いて見えたんですよ。地面にうんち落ちてなくて、え?!うんちは?!ってなったあと電柱見たらうんち宙に浮いてるんですよ。めちゃくちゃ笑いましたよ。普通に割と大きな声で「えっ!!なんで浮いてる!!?なんでそこ?!」って言いましたよ。その時、反射的に撮った写真があるんで載せますね、ちゃんとぼかしてあるんで汚くはないです。

 

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めっちゃ浮いてるじゃないですか。

 

 

 

なんかぼかしを入れたことによって、余計リアルに僕の裸眼の時の視力が再現されて浮いているように見えるじゃないですか。これってまあ、何の話やねんって思われると思うんですけど、このうんちの粘度がこれ以上固くても、逆に柔らくても、この状態にはなり得なかったと思うんですよ。固すぎたら普通に地面に落ちるし、逆に柔らかすぎても下痢っぽくなってうんちの形状を維持できなかったと思うんですね。だから本当に、固すぎず柔らかすぎずの絶妙な状態で生まれてきたこのうんちに拍手を送りたいというか、もはやこれはある種のアートですらあると僕は思います。

 

かくかくしかじかで、僕は時給1万円の仕事を手に入れて健康で文化的な最低限度の生活を享受できているのです。ホストの営業中に僕に「ブログ読みました!」と言っていただければ、無料で無修正版のうんち写真を見せてあげますね。ワンワン!!