道化が見た世界

エンタメ・エッセイ・考察・思想

全体的に面白そうで面白くない話

だいたいどの駅近くにも携帯ショップってあるじゃないですか。それで携帯安いですよって看板持って宣伝してる人よくいるじゃないですか。だいたい若い女性が多いんですけども。


で、この前ですね、駅前を歩いていますと、iPhone5 20000円 環元」って手書きの看板抱えて道のセンターにどーん立ってた携帯ショップのお姉さんいたんですよ。もう一瞥した刹那に、えも言えぬ違和感あるじゃないですか。いやいやいや、お姉さん、と。


で、僕、普段そういうストレートな性格じゃないんですけど、あの、すいません!と、えも言えぬ違和感をモチベに話しかけたんですよ。そしたら、あっちはもうこっちをiPhone5に機種変更する人として見るじゃないですか。僕がすみません言った初速で結構あっちの営業トーク始まったんですよ。でも僕は違うじゃないですか。僕は環元の環は環境の環じゃなくて、しんにょうの還だよって指摘する人じゃないですか。


それ話したら、お姉さん完全に僕のこと「は?」って感じで見て来たんですよ。僕の言い方が多分独特だったというか、「いやあのこれ、還元って書きたかったと思うんですけど、はい、そうですよね?これ、この環は、完全に環境の環になってますよ。しんにょうですよ。ホラ。」


って言って携帯取り出して予測変換のとこ見せたんですよ。そしたら徐々に、自分の過ちに気付き出したのか、「あ〜、、そうですよね、いやー、私もこれ書いてる時、なんかおかしいな思ってたんですよね、違和感ありましたもん」


いやー、結構自信満々の筆圧でしたけどもねー、まあそれは良しとして、でも紙に直接書いてたんで、ホワイトボード的な修正きかなかったんですよね、まあでもあまりにもダサすぎたんで変えるかなー思って、一周してまた同じ道来たんですよ。


でね、僕も指摘した手前、二回目会うのちょっと気まずいじゃないですか、だからちょっとこっぱずかしくなって、そのお姉さんをちらっと見たんですね。そしたら、「環元」って書いてあったところに新しい白紙を重ねてちゃんと「還元」書き直してあったんですよ、チラっとしか見てないんであれなんですけども。


でね、今のこの↑の部分オチなんですけど、いかんせんちゃんと見てなかったぶん、もやっとしてる感じじゃないですか。ここちゃんと脚色できたらもっと面白い話になるんじゃないかな、っていうお話でした。