道化が見た世界

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私の周りにはロクな男がいない

 このタイトルは、相対的に私が素晴らしい男性であるという女性へのアピールを含んでいます。嘘です。まあ、そんなことはどうでも良くて、男性社会と女性社会の間には、克服しがたい壁があるのは先刻承知なのですが、私はどうしても女性の味方をしたくなるのです。男女間で対立があったとして、私はまず間違いなく女性側を擁護します。いや、確かに、この広い世の中ですから、中にはとんでもない女性がいることは認めざるを得ません。しかし、私の経験則から言わせてもらうと、その大多数は可愛らしい女性なのです。善良で可愛らしい乙女達です。


 私はどうしても、同年代の男性諸君をガキとしてしか見れない。中には、精悍な顔立ちをした、あるいはユーモラスな、凛々しい青年もいますが、これはごく少数です。ホントに少数。たとえば、キャンパスを歩いていて、3人以上の男が醜悪な笑みを浮かべならが喋っている光景を見ただけでも、私は悲しくなります。気分を害されます。彼らは、つまり男性諸君は、往々にして女性をガキであると見做す傾向にありますが、私から言わせてもらえば、彼らも負けず劣らずガキです。いや、ガキなのに他者をガキであると見做す点においては男性の方がエンドしてますね。その論法でいくと私が一番エンドしている人間になりますが、まあそこは大目に見てください。では、ちょっとこれから、私の周りにいる男性諸君の属性を箇条書きにして書いていきたいと思います。

1、無邪気なガキ

この人種の方は、私の中で中学生ぐらいに写ります。ホントに人格の根幹からして子供なので、かえって開き直れる人達です。こういう人達に女性の方々は母性本能をくすぐられるのでしょうか。

2、典型的な大学生男子

もうこれは本当に、絵に書いたような紋切り型タイプの人です。高校では比較的静かだったけど、大学になってデビューしました的な、まさにそんな感じの人。世に言う「リア充」を人生における至高目標に据えて、男同士で群れて、授業中内輪で騒いだり、あの子可愛くねぇ??とかうぇい〜〜とか言ってる、もう本当に知性の欠片も感じることのできない、迎合的で、利己的で、総じてウンコな人達。世に言うコミュニケーション能力がある人達。髪型はある程度こっていて、茶髪が多く、ファッションとかにもちゃんと気を使ってて、そうだなあ、まあ「ザ・俗物」って感じの人達だね。大学におけるマジョリティー。

3、オタクな男子

彼らの知識量というか、一定のジャンルにおいての博識具合は尊敬に値するんですが、その念を木っ端微塵に叩き潰してくれるのが、彼らの自己に対する偏愛ぶり。自己愛半端ないんだよね、ああいう人達。知識量に比例して、いや累乗して、自己愛に満ちてるというか、もうね、周りが見えてない感じが本当に切ない。んで、2ちゃん用語を多用して、女の子とのコミュニケーションにおいてなんらか支障をきたしてる。

4、動物的な男子

女性を性的道具としか見てない人。彼らにどんな話題を振っても最終的にはセクシャルな話題に帰結する。まあ、チャラい人全般。

5、俗物世界を忌み嫌う男子

自分を達観している高次の人間だと思って、あるいは勘違いして、俗物世界から距離を保とうとしている人達。これは、往々にして近視眼的な見方、単一な見方しかできなくて堂々巡りしちゃってる人達に多い現象。彼らは総じてプライドが高く、カタブツであって、結構タチが悪い。社会と適応できないのは、自己に責任があるのではなく、ほぼ100%社会に責任があるスタンスを貫いて、それはただの甘えであることに気づいてない。無駄に本読んで知識を蓄えたつもりになってる感じも性質が悪いし、ああ、もう本当に性質が悪い。


 ああ、まだなんかありそうだけど、とりあえずこれぐらいでしょうか。私は彼らが意識的にしろ、無意識的にしろ、女性を虐げてる場面に遭遇したら、助け出してあげたいと思いますね。実際に行動に移すかは別としても。