道化が見た世界

エンタメ・エッセイ・考察・思想

めでたくても、めでたくなくても

読者諸賢、2018年、新年明けましておめでとうございます。 と、まずはていとして祝わざるを得ないが、私は知っている。実は既に予見してしまっている。またどうせなんの変わり映えもない、だらっとゆるい一年という日常の連続性の中に身を埋め、精神を鈍磨さ…

男はセックスの事をエッチと言うな。

これは僕の至極個人的なポリシーというか、義憤というか、なんでそんなことに突っかかるのかと、客観的には全く理解されないことなんですが、僅かながらにも共感者がいることを切に信じて、ここであえて声を高らかに上げて宣言します。 わたくしは、 セック…

隣の席の女の子は自分のこと好きになる説

僕は中高男子校で育ったので、小学生の時以外は隣の席に女の子はいなかったんですが(大学生時代にも女の子はいたが、クラスと言う固定的な空間はあまりなく流動的だったのでカウントしない)、だから、僕の中の乏しい経験で講釈を垂れるのはわりと憚れるん…

人生で初めて女子に胸ぐら掴まれる

蒸し暑かった夏も終わり、大分過ごしやすくなって来た今日この頃ですが皆さんはいかがお過ごし。もう九月も終わりを迎えつつあり、今年も残すところ三か月という頃合いになって参りましたが、、、あ、そうそう。そう言えばつい先日、私、人生で初めて女子に…

学歴について

学歴について僕が語りたいことはいくつかあります。そもそも学歴というのは、個々人の社会的価値をはかる大きな一つの尺度であり、それが高ければ高いほど社会的な力を有する(あるいは発揮しやすい)ものだと思います。 基本的に社会的に勝ち組と謳われてい…

ヨガサークル入門

いまからする話は私が大学生の頃の話である。私は当初、慶應義塾大学(単に大学と明記すればよいにも関わらず、あえて慶應と言うのは、自分の学歴をひけらかしたいがためである)のダンスサークルに所属していたが、あまりにもリア充過ぎる集団であったために…

女性がジャニーズやEXILEと付き合わずに僕達一般人と付き合うことは妥協である。

新年明けましておめでとうございます。そして、本日1月6日は僕の25歳の誕生日なんです。誕生日にこのような記事を更新するのは拗らせの極みの様な気も致しますが、実際に拗らせの極みなので理にかなっているというものです。 さて、今日は僕が常々抱いている…

約束させるという行為はチートである。

今年に入って半年近くぶりの更新である。2014年という新年が明けてからすぐ書いた記事、これから精力的に更新してゆく旨を伝えたあの記事を、既に新年の折り返し地点に差し掛かっている私が見つめている。もはや2014年は新年ではない。これも私の怠惰のしか…

2014年 新年明けましておめでとうございます 本年度も何卒宜しくお願い致します

読者諸賢、御無沙汰である。私は久しくこの場に姿を現さなかった。その理由はなにかと問われれば、そこに特に理由はない。本当にない。多忙が極まっていたわけでもなければ、惰眠をむさぼっていたわけでもない。いや、どちらかと言えば惰眠をむさぼっていた…

女性の心

(2009年04月12日mixiにて掲載) 私には、女性の心というものが分かりません。彼女達が心の奥底で一体何を考えているのか、それは、私がどうあがいても知ることのできない事の様に思われます。 というのも、昨日、とあるサークルの新歓に参加してきたのです…

大人のクマさん

僕は父親の仕事の関係で、小学5年から中学1年までの2年間インドに滞在していたんですが、僕と姉と兄の3兄弟は英語を勉強する為にインターナショナルスクールに通っていました。インターナショナルと銘打ってはいるものの、在校生の8割はインド人だったのが未…

ナンパ戦線異状アリ

私はとある夜に渋谷へ向かった。ナンパする為では決してなく、高校以来の友人と会う為にである。ハチ公前とモヤイ像前を繋ぐ通路付近で、私は友を待った。 そこにはちょうど人一人が写る程度の細長い鏡のていをなしたガラスがあり、私はそこで日課である髪型…

私の肺からエアリーク (2)

私はママが運転する車に乗って大学病院に到着した。到着するや否や、担当の医師に通され、点滴の針を刺しがてら採血をされた。 私は痛いのが人一倍嫌いな青年である。一般の血液検査でも、心を落ち着かせて深呼吸を数回しなければ注射針に向き合えない青年で…

私の肺からエアリーク (1)

「アレィ、、この痛みはなんぞコレィ、、」 昼夜逆転の生活、喫煙生活、日頃の不摂生がたたったのか、私は咳き込む私を止めることができずにいた。風邪をひくことはままあったが、今回はそれに上乗せされた痛みがあった。全体的に肺が痛かった。 普段病院に…

全体的に面白そうで面白くない話

だいたいどの駅近くにも携帯ショップってあるじゃないですか。それで携帯安いですよって看板持って宣伝してる人よくいるじゃないですか。だいたい若い女性が多いんですけども。 で、この前ですね、駅前を歩いていますと、「iPhone5 20000円 環元」って手書き…

怒りの矛先

私が最も怒りに駆られる場面は、加害者が被害者に対して更なる害悪を自覚的/無自覚的に加えようとする時である。その傲慢で愚鈍な厚顔無恥加減に私は渾身の一撃を加えたいのである。 例えば、男Aが女Aに電車内で痴漢に及んだ際、男Aが言う。「女Aはミニ…

責任の所在

他人に気を遣いすぎてしまう人は、基本的に、責任の所在を常に自分に押しつけてしまう、自罰的かつ卑屈な存在である。他人に気を遣いすぎるということは、つまり、自分の精神を過度に緊張状態へと置き、他人の言動や状態を逐一注視し、消極的には他人が不快…

空とスカイツリー

結論から先に言ってしまえばスカイツリーには登れなかった。金銭的な理由もさることながら、そもそもスカイツリーに登るには予約が必要らしかった。そしてその予約は半年先まで埋まっているとかいないとか、そこらへんはもう皆目さだかではない。 私には数少…

キオスクの乙女

最寄り駅のキオスクに小動物系の、どの動物かと言えばリスっぽい乙女(以下、リス子さんと記す)がいるのだが、そのリス子さん、リスっぽくて可愛らしいというのは勿論のこと、接客のサービス精神が逸しているのである、常軌を。 キオスクに来店するお客に対…

ファルス的大学回想録(2)

かくかくしかじかで私が天啓を授かったところまで話したが、私はその使命を悟った感動のあまり、「この感動を可及的速やかにみんなに伝えたい」というある種の派生した使命感を重ねて宿した。 抽象的な言い回しになるが、その時の私の認識として、自己と他者…

ファルス的大学回想録(1)

読者諸賢、ごぶさたぶりである。私がこう挨拶しても、誰も一瞥してくれぬことは織り込み済みでごぶさたぶりなのである。さて、私は最近大学を卒業したのだが、ふと、その4年間の生活を回想したい衝動に駆られた。自分語りの多さに酷評がある私の語りっぷり…

ホスピタリティの限界

ホスピタリティの精神とは、他者を喜ばせようとする、おもてなしのサービス精神である。人間関係におけるgive and take(与えることと、もらうこと)の構造の中で、常にgive側に回ろうとする行為主体である。彼らが何をtakeするかと言えば、自己がgiveしたこ…

努力と成長と劣等感

人は概して成長しない。人が成長する時には必ず一定の負荷がかかる。その負荷は、劣等感や焦燥感や危機感といった形で個の内に現れる。私達がそれらの負荷を感じた時、精神の安定は揺らぎ、自尊は部分的あるいは全体的な崩壊の危機を迎えることとなる。その…

コミュニケーション諸形態の情報量

自己と他者が言語を用いて意志疎通をおこなうコミュニケーション形態は、主として二種類に分類が可能である。一つはspeaking領域、二つはwriting領域である。そして今回注視するものは、それぞれの領域において、受け手側が受信する「情報量」の偏差について…

【実践編】「いじられキャラ」からの脱却方法

自己の自尊心をいたずらに傷付けるような「いじり」をされた時、つまり、嘲笑によって自己が劣位に置かれる状況に陥った時、我々の闘争の火蓋が切って落とされる。その闘争に十全たる武装をして備える為には、そもそもの前提として、その闘争が勃発する領域…

【構造編】「いじられキャラ」からの脱却方法

あらかじめ断じておかねばならないが、コミュニケーション時空間内で自然発生的に生じる「いじり・いじられ」の役割分担において、「いじられキャラ」は、往々にしてコミュニケーション弱者である。本論を読む上では、まずこの認識を持っていてもらいたい。 …

【短編】体毛全面戦争(2)

「ワシはこの世界が創世された頃からずうっと、この洞窟を守護し続けて来た。この世界の歴史も知悉しておる。だからいくらかは、お前さんの力になれると思うがね」洞窟の最深層に佇む鼻毛の長老はカラカラと笑いながら言った。彼の毛色は真っ白であったが、…

【短編】体毛全面戦争(3)

【短編】体毛全面戦争(1)

私は鼻毛である。生息地は二つある洞窟の内、右側の洞窟である。地理的には近いものの、左側の洞窟にいる同士諸君との接触はほとんど無い。というのも、私達はこの洞窟の外に出ることを忌避しているし、出る必要もないと思っているからだ。しかし最近、乱心…

【男子校廃止論】

僕は都内の中高一貫の男子校に通っていた一学生だが、ここで一つ物申したいことがある。 男子校制度を即刻廃止しなさい これから、僕がそう主張する訳を理路整然と述べてゆくから、現在男子校に通っている男子諸君はすべからくメモを取り、新学期が始まった…