道化が見た世界

エンタメ・エッセイ・考察・思想

自分

カリスマ転校生、FUKUDA君

僕が小学三年生の頃にFUKUDA君は転校生として学校にやってきた。彼とクラスが一緒になったのは彼が転校してきてから一年後だったと思うが、彼はとにかく目立っていて異彩を放つカリスマ的存在だった。 まずイケメンであった。そして運動神経が抜群に良く、足…

共通点探しの落とし穴

コミュニケーションの正攻法、他者と心理的距離感を縮めて親しくなる手段、これはやはり、それぞれの共通点を探すことであると結論付けることができる。例えば、地元が近かったり、年齢が近かったり、好きなアイドルが一緒だったり、食べ物のアレルギーが一…

ラスカルを巡る旅

さて昨今、私は自他共に認めるラスカル系男子の名を欲しいままにしている訳だが、そもそも何故私がラスカルに愛着を持っているのか、自身のルーツを掘り下げて考えていきたい。ちなみに、ラスカル系男子とは、ラスカルのLINEスタンプを多用することによって…

そふとわきが

のっけから何を言うんだと思われると思うんですけど、僕って ソフトなワキガ なんですね。ワキガにソフトとかハードとかあんのかよ、コンタクトレンズみたいに言うなと思うんですけど、僕は本当にソフトなワキガなんですね。ハードではないほうの。これはあ…

隣の席の女の子は自分のこと好きになる説

僕は中高男子校で育ったので、小学生の時以外は隣の席に女の子はいなかったんですが(大学生時代にも女の子はいたが、クラスと言う固定的な空間はあまりなく流動的だったのでカウントしない)、だから、僕の中の乏しい経験で講釈を垂れるのはわりと憚れるん…

ヨガサークル入門

いまからする話は私が大学生の頃の話である。私は当初、慶應義塾大学(単に大学と明記すればよいにも関わらず、あえて慶應と言うのは、自分の学歴をひけらかしたいがためである)のダンスサークルに所属していたが、あまりにもリア充過ぎる集団であったために…

ファルス的大学回想録(2)

かくかくしかじかで私が天啓を授かったところまで話したが、私はその使命を悟った感動のあまり、「この感動を可及的速やかにみんなに伝えたい」というある種の派生した使命感を重ねて宿した。 抽象的な言い回しになるが、その時の私の認識として、自己と他者…

ファルス的大学回想録(1)

読者諸賢、ごぶさたぶりである。私がこう挨拶しても、誰も一瞥してくれぬことは織り込み済みでごぶさたぶりなのである。さて、私は最近大学を卒業したのだが、ふと、その4年間の生活を回想したい衝動に駆られた。自分語りの多さに酷評がある私の語りっぷり…

道化のエントリーシート

「人を笑わせることによって、その共同体を明るく元気にする」 私は幼少の頃から(時間的連続性)この信念を持ちながら、日々を過ごして参りました。大学では、その領域を可能な限り拡大すべく、①外的努力②内的努力を致しました。 ①外的努力 『世代の垣根を…

でやんす事件

私が、心理的暴力としてのディスりを希求するに至った象徴的な事件、それが今から述べる「でやんす事件」である。ちょうどサブキャラ期の真っただ中だった中学二年生の頃、つまり、比類なき劣等感と自己否定感にさいなまれていた頃の私でさえも、「コイツは…

スカイといふ男

私といふ存在を語る上で、必然的に語らねばならぬ男がいる。それが、スカイといふ男である。私とスカイは中高一貫の男子校で出会った。高校1年から3年まで同じクラスであったが、私と彼が実質的に言葉を交えたのは高校3年の頃であった。 私が自らの人生を振…

私と兄と姉

本稿は、過去記事「インディアン・インパクト」(http://d.hatena.ne.jp/kent-0106/20110901/1314906967)の中でも言及された、私の兄弟間で生成された「仲間」制度の内実に迫るものである(故に前提知識として過去記事を読んでくだされば幸いである)。その…

インディアン・インパクト

私は小学5年生から中学1年生になるまでの二年間、インドのカルカッタという場所に滞在していたのだが、そこでの体験・環境が現今の私の精神成長過程・人格形成に及ぼした影響は多大である。マイナスの方向へ。 私には双子の姉、年後の兄がいる。そして、一般…

恐怖と怠惰と虚無

今回は少し趣向を変えて自分語りをしたい。私の単純明快な精神構造は、「恐怖」「怠惰」「虚無」といった三概念の説明で事が足りる。私は常にこの負の循環の中に坐している。この負のスパイラル歴は、私が大学生になった夏休み(当時18歳)くらいだから、今…