道化が見た世界

エンタメ・エッセイ・考察・思想

日常

巨頭と絶壁

皆さん、自分の身長だったり、足のサイズだったりはすぐに答えられると思うんですけど、自分の頭のサイズが何センチかってすぐ答えられる人いますか?因みに、僕の頭のサイズは 61cm あるんですけど、まあそう言われても全然ピンときませんよね。普通の人…

謹賀新年、吐瀉まみれ

読者諸賢には、お酒を飲んでゲロを吐いた経験があるだろうか。 ゲロを吐くという言葉は汚く、品がないので、かといってそれをカタカナでリバースと言ってもカッコつけすぎな感じもするので、ここでは間をとって吐瀉る(としゃる)と換言したい。ゲロとは吐瀉…

塾講師バイトの早慶戦

どの組織内にも自分と合わない上司や先輩が少なくとも一人は存在することは、この世に取り巻く、ある種の宿命的あるあるであるかのように思われる。 齢三十にして未だ社会に出ていない僕は必然的に、これまでしてきたバイト先からその小経験を引き出さざるを…

僕らの阿部真央

つい先日、Spotifyがサブスクだけではなく無料バージョンも提供していることを知り、早速ダウンロードしてみたんだけど、良いですね。とても良いですね。Spotifyは、言うなればフェス。実際にフェスに行ったことは一度もありませんがフェス。自分の全然知ら…

鬼滅の乙女

ある日私は、友人との待ち合わせ時間までに余裕があったので、仕方無くゲームセンターで時間を潰すことにした。種々のクレーンゲームを見て周りながら、早く時間が過ぎないかと少なからず悶々としていた。 すると、一人の小柄な黒髪の乙女が小走りで私の前を…

鳳城礼央といふ男

鳳城 礼央(ほうじょう れお)といふ男を、読者諸賢はご存知だろうか。鳳城礼央は、club Hatch MEVIUSというホストクラブに存在する希有なホストである。ホスト歴八年強、齢三十を数える彼と、−その実力に雲泥の差はあれど−僕はほぼ同じホスト歴であり、また…

ラスカルを巡る旅

さて昨今、私は自他共に認めるラスカル系男子の名を欲しいままにしている訳だが、そもそも何故私がラスカルに愛着を持っているのか、自身のルーツを掘り下げて考えていきたい。ちなみに、ラスカル系男子とは、ラスカルのLINEスタンプを多用することによって…

俺、川で溺れる

死を身近に感じる体験というのはなかなかしないものだが、というか可能であればしたくないが、私はひと昔の夏ごろにその体験を川で溺れかけてした。そもそも何故川にいたのかと言えば、川でBBQをしていたからであり、何故川でBBQをしていたかと言えば、それ…

トイレのドアノックすな

ドアをノックするという所作は、礼儀作法・マナーとして広くあまねく私たちの日常生活に浸透しています。皆さんも、就活の面接会場に入る時や、兄弟の部屋に入る時、ある種、フォーマルでプライベートな空間に自分が入場する際に、ドアをノックすることがこ…

めでたくても、めでたくなくても

読者諸賢、2018年、新年明けましておめでとうございます。 と、まずはていとして祝わざるを得ないが、私は知っている。実は既に予見してしまっている。またどうせなんの変わり映えもない、だらっとゆるい一年という日常の連続性の中に身を埋め、精神を鈍磨さ…

人生で初めて女子に胸ぐら掴まれる

蒸し暑かった夏も終わり、大分過ごしやすくなって来た今日この頃ですが皆さんはいかがお過ごし。もう九月も終わりを迎えつつあり、今年も残すところ三か月という頃合いになって参りましたが、、、あ、そうそう。そう言えばつい先日、私、人生で初めて女子に…

2014年 新年明けましておめでとうございます 本年度も何卒宜しくお願い致します

読者諸賢、御無沙汰である。私は久しくこの場に姿を現さなかった。その理由はなにかと問われれば、そこに特に理由はない。本当にない。多忙が極まっていたわけでもなければ、惰眠をむさぼっていたわけでもない。いや、どちらかと言えば惰眠をむさぼっていた…

女性の心

(2009年04月12日mixiにて掲載) 私には、女性の心というものが分かりません。彼女達が心の奥底で一体何を考えているのか、それは、私がどうあがいても知ることのできない事の様に思われます。 というのも、昨日、とあるサークルの新歓に参加してきたのです…

ナンパ戦線異状アリ

私はとある夜に渋谷へ向かった。ナンパする為では決してなく、高校以来の友人と会う為にである。ハチ公前とモヤイ像前を繋ぐ通路付近で、私は友を待った。 そこにはちょうど人一人が写る程度の細長い鏡のていをなしたガラスがあり、私はそこで日課である髪型…

私の肺からエアリーク (2)

私はママが運転する車に乗って大学病院に到着した。到着するや否や、担当の医師に通され、点滴の針を刺しがてら採血をされた。 私は痛いのが人一倍嫌いな青年である。一般の血液検査でも、心を落ち着かせて深呼吸を数回しなければ注射針に向き合えない青年で…

私の肺からエアリーク (1)

「アレィ、、この痛みはなんぞコレィ、、」 昼夜逆転の生活、喫煙生活、日頃の不摂生がたたったのか、私は咳き込む私を止めることができずにいた。風邪をひくことはままあったが、今回はそれに上乗せされた痛みがあった。全体的に肺が痛かった。 普段病院に…

全体的に面白そうで面白くない話

だいたいどの駅近くにも携帯ショップってあるじゃないですか。それで携帯安いですよって看板持って宣伝してる人よくいるじゃないですか。だいたい若い女性が多いんですけども。 で、この前ですね、駅前を歩いていますと、「iPhone5 20000円 環元」って手書き…

空とスカイツリー

結論から先に言ってしまえばスカイツリーには登れなかった。金銭的な理由もさることながら、そもそもスカイツリーに登るには予約が必要らしかった。そしてその予約は半年先まで埋まっているとかいないとか、そこらへんはもう皆目さだかではない。 私には数少…

キオスクの乙女

最寄り駅のキオスクに小動物系の、どの動物かと言えばリスっぽい乙女(以下、リス子さんと記す)がいるのだが、そのリス子さん、リスっぽくて可愛らしいというのは勿論のこと、接客のサービス精神が逸しているのである、常軌を。 キオスクに来店するお客に対…

最近キレたエピソード

本田少年は、週刊少年ジャンプに掲載されていた「デスノート」という漫画が好きだった。 デスノートが映画化した際には、すぐさま映画館に足を運び、限定グッズを買い占めていた。 その中でも特にお気に入りだったものが、「デスノート・ブレスレット」であ…

JADEとエンターテイメント論

僕は以前ツイッタ―でこの様なつぶやきを残した。 エンターテイメントには様々な形態があるのは周知の通り(ダンス、歌、ゲーム、アミューズメントパーク等)だが、その中でも最も広範かつ恒常的なものは「コミュニケーション(しゃべり)」という領域である…

冷めた空気と僕

「慣れ」というモノは、良くも悪くも人の心を鈍磨させてくれる。緊張から弛緩、意識から無意識へ、人の精神を導いてくれる。しかし、その安穏の秘技である「慣れ」さえも浸透できぬ難攻不落の領域が存在する。それは、 冷めた空気である。 冷めた空気、それ…

【Re:make/NO SCARED】

皆さん周知の通り、7月20日にONE OK ROCKのニューシングル、「Re:make/NO SCARED」が発売になりました。私は当日に購入したんですが、何処の店も品切れ状態(国民的人気度から察するに自明のことでしたが)で、4店舗目でやっと手に入れることができました…

講義ノートの借り方

試験日が近付くにつれて、大多数の不真面目な大学生が我先にと求めるモノは、「講義ノート(レジュメ)」であります。大学生とは往々にして講義に出席しないものでありますが、そこで標的になる人種は「真面目に出席して講義ノートをとっている人」です。 真…

5/25 “Answer is aLive”TOUR@Zepp Tokyo 完全感覚Reporter(2)

ONE OK ROCKerである僕達の胸の高(TAKA)鳴りが加速してゆくと、次に身体が自然に動き出すTAKAササイズ(TAKA+エクササイズ)という現象が起きます。 それではそのTAKAササイズとは一体何か。それは、ボーカルのtakaが歌いながらする激しいキレッキレな動…

5/25 “Answer is aLive”TOUR@Zepp Tokyo 完全感覚Reporter(1)

実はわたくし、人生初のロックライブというモノに先日の5月25日に行って参りました。 ONE OK ROCK(ワンオクロック)というバンドなんですが、まあ今や国民的認知度を誇るロックバンドなので、わざわざ読者諸賢に紹介する必要は無いと思いますが、万が一(億…

世の中は巧くできている

世の中には、人に気を遣ってしまう人がいる。その度合いは人それぞれだが、そういう人は他人の受け皿的な役割を、幸か不幸か担っている。そういう人はストレスが溜まりやすいし、世の中には自分勝手な奴がいっぱいいて困ったもんだ、と感傷に浸る毎日を過ご…

ゼミ対抗ソフトボール大会

スポーツの効用の一つは、日常生活では噴出することが困難な、他者へ対する剥き出しの攻撃性・敵愾性を放出できることである。その空間的構造は、仲間―敵の対立項、勝敗の明確的区分によって端的に表されている。故に、サッカーワールドカップ等の国際的な試…

世界は豊饒であった。

ゼミの一次募集に落選し、更に二次募集にも落選した私にとって、今日受けた三次募集は文字通り死活問題であった。そもそも、私の卑小な人生において、これまで挫折という挫折を経験したことがなかったが、大学三年になってやっとそれを味わった。 挫折と一口…